第219章

しかし、口だけは負けたくなかった。まるで戦争。ふたりのやり取りこそが、それぞれの軍隊の総攻撃。相手の言葉を受け止めて返せなければ、その時点で敗北――

「言ってくれれば分かるでしょ? 私、何がどう間違ってたのか全然分からない。どうしてあなたが、そこまで私を誤解するのか」

やっぱり男なんて、生き物として口だけは強情で、結局は下半身で物事考える生き物じゃないの

「言ったところで、何の意味があるの? お互いのために、少しくらいは体裁を残しておけばいいじゃない。少なくとも、口に出さなければ、私の中にはまだ幻想が残る。あなたも、そこまでひどくはないんだって」

水原蛍は彼を見つめた。本当に分かって...

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