第222章

 ふっと我に返ったところで、新田未奈が姿を見せた。にこにこと笑いながら蛍のそばに歩み寄る。

「どう? びっくりしたでしょ?」

 水原蛍はわずかに眉根を寄せた。花に高級なスキンケア用品──どうにも高橋逸人のやり方とは思えない。訝しみながら口を開く。

「これ……誰から?」

「決まってるでしょ、もちろん松本様よ」

 新田未奈はさらに笑みを深める。

「松本様、蛍姉がリングで腕を痛めたって聞いて、すごく心配してたの。で、あたしに頼んで、こうやってプレゼント持ってきたってわけ」

 水原蛍は深く息を吸い込み、少し困ったように視線を落とした。

「悪いけど、全部返しておいて。高すぎる。受け取れ...

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