第228章

周囲の連中の、水原蛍を見る目が一気に冷えた。

とくに昨夜、東雲麻乃の「名推理」を聞いて、すっかり信じ込んでしまった者たちはなおさらだ。

水原蛍は、何か人には言えない汚いことをしたに違いない──

そんな疑念が、当然の前提のように広がっていく。

勢いづいた東雲麻乃が、椅子から弾かれたように立ち上がった。

「古雅姉こそが高橋様の女なのよ。あんた、何様のつもりで古雅姉と張り合うわけ? そりゃあ古雅姉も言うわよね、あんたみたいな男をたぶらかす女だから放り込まれたんだって」

「それ、天城古雅がそう言ったの?」

水原蛍の放つ冷ややかな空気に当てられて、東雲麻乃の顔が一瞬ぐらりと揺れる。

そ...

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