第263章

水原蛍は三分ほど黙り込んでから、ようやく返事を打ち込んだ。

「いいよ。ただ、先に言っとくけど、高橋逸人には絶対内緒。あいつは連れてかない。あたしたちだけで遊ぶの。日程は明後日で」

「了解!絶対行く!」

スマホの画面を見つめながら、水原蛍は小さく息をついた。

村田瑠美は昔からおおざっぱで、あまり細かいことを気にしない性格だ。天城古雅とも仲がいい。長年積み重ねてきた友情がある。

だからこそ――村田瑠美経由で天城古雅に「報せ」を届けさせても、不自然さも警戒心も生まれない。

一石二鳥。あとは、物事が思い描いたとおりの結末に向かってくれるかどうか。

同じ頃。

別の場所では。

天城古雅...

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