第270章

だがすぐに、彼女は首を振った。ありえない。あのガキに対処するために、わざわざ目を光らせていたのだ。たとえ水原羽がボロを出したとしても、自分に疑いがかかるはずがない――そう言い聞かせる。

やがて夜になり、二日も溜め込んでいた高橋逸人は、真夜中にそっと水原蛍の部屋へと忍び込んだ。

水原蛍は、まるで彼を待ち構えていたかのようにベッドの上に腰かけていた。身にまとっているのは、身体の線がうっすら透けて見えるシースルーのネグリジェ。高橋逸人はその姿を目にした途端、目を奪われ、言葉もなく飛びつこうとする。

水原蛍は、表情ひとつ変えずにその様子を眺めながらも、心の内ではその反応に満足していた。だが胸元...

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