第292章

「はい。同時に、お前。警察を口汚く罵って職務の執行を妨害した件で、懲役3年からだ」

 女はさらに青ざめた。

「わ、わたし、どこをどう――」

 警官は弁解など聞く気もない様子で、監視カメラを顎でしゃくった。

「音声付きだ」

 その一言で、女は完全に取り乱した。

 警官は話を続ける。

「それから高橋逸人。お前のやったことは、息子を悪い奴から守るためだな。水原蛍も同じだ。そこまではいい。だが相手を取り押さえたあとも殴り続けた。そこが駄目だ。これは明らかな行き過ぎた正当防衛だ。異論はあるか?」

 高橋逸人と水原蛍は顔を見合わせ、ふっと笑う。

「異論なし。妥当な判断だ」

 警官は満...

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