第625話

「彼女は私の誕生日に最高のプレゼントをくれるわけじゃない…あなたがくれる。私はまだプリンセス・スパークルズを持っているわ、あなたが約束させたように大切にしている。いつかあなたに小さな女の子ができたら、彼女にも受け継がせるために」

私の心臓は文字通り喉につかえ、一瞬言葉に詰まる。この突然の反応に心が揺さぶられる。必死に息を呑んで、すぐに返事ができるようにする。

「彼女を愛している限り、ずっと一緒にいられるって言ったでしょ…だからそれは永遠かもね」私は彼女に言い聞かせる。それは一年前にパリに引っ越した時に私が彼女にあげたぬいぐるみのことだ。それは私がいつか戻ってくるという約束の印だった。プリン...

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