第846話

ドアを出るとすぐに、ミコが私の片側に、アレクシが反対側に立ち、たちまちカレーロの警備隊に囲まれた。まるで黒い壁のように突破不可能で、混乱した私の頭に即座に落ち着きをもたらす。彼らは効率よく私たちを誘導し、あらゆる角度から守ってくれる。過剰かもしれないが、感謝すべきことだろう。

「彼女の残りの部下はどうする?」アレクシが尋ねる。私たちが足早に建物を出ると、最初に退出する私たちの後ろで、椅子が引かれる音が聞こえ始めた。他の者たちも退席し始めている。この混乱に解決策が見つかったと分かり、急いで立ち去りたい者もいるようだ。

何ヶ月も私たちの頭上に垂れ込めていた問題が、ごく短い会合で一気に片付いたの...

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