第104章 — 座って待って

アメリー視点

ナンシーの足首に、その場しのぎの副木を当てた。治るわけじゃないけれど、救助されるまで少しでも固定できる。トーマス機長の腕には、破れたシーツで三角巾を作って吊った。骨が折れているかはわからないが、とにかく一時的に動かさないほうがいい。高校のときに取った応急手当とサバイバルの特別講習が、まさか今日こんな形で役に立つとは。ナンシーとトーマスは機内後方のベッドに横になっている。とにかく落ち着いて、休んでもらわないと。バッグに入っていた鎮痛薬を渡し、眠ってくれたらいいと願った。

私たちは全員、携帯で電波を拾おうとしたが、だめだった。私は操縦席の無線まで試した。

機体の外扉を開けること...

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