第12章-何も起こらない

アメリー視点

「さて、アメリー。ここが君の新しい居場所だ」サミュエルが言った。

「歓声を上げたら、さすがにプロとしてまずいですか?」私はそう尋ねながら、サミュエルの隣にある新しいオフィスへ足を踏み入れた。

「ははは」彼はくつくつと笑い、「やっても誰にも言わないよ。僕らだけの秘密だ」そう言ってウインクする。

「自分の部屋から何枚か書類を取ってくる。すぐ戻るよ」そう告げると、彼は部屋を出ていった。

私は室内を見回した。違う、私の部屋だ。こんなことが本当に起きていいのだろうか。机へ歩み寄って椅子に腰を下ろす。誰もいないなら、思いきり声を上げてもいい。そう思った瞬間、私は抑えきれずに歓声を漏...

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