第139章 — 歯を使うことになっている

ナサニエル視点

もちろん、ザンダーはマフィアのドンの娘に夢中にならずにはいられないらしい。唯一の救いは、イザベラが年明けのあと、イングランドの寄宿学校へ行ってしまうことだ。だが今は、そんなことを考えている場合じゃない。俺はアメリーに集中したい。

「うわあ!」アメリーが声を弾ませた。「このケーキ、すごくおいしい!」

そこに立っていたパトリシアは、アメリーの言葉にぱっと笑顔を広げた。

「気に入ってくれてうれしいわ、アメリー」パトリシアはそう言った。

そしてアメリーは、当然のようにパトリシアに抱きつく。

「チョコの段はどれ?」俺は尋ねた。

「真ん中よ」パトリシアが答える。「お母さまのレ...

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