第149話さよならを言うのは難しい

ネイサン視点

アメリーは、もう十分ほど弟を抱きしめたままだ。

「ねえ、離れるのはたった二週間だけよ?」アメリーはそう言って弟に念を押した。「何かあったら電話して。ほんとに、どんなことでも。なんでもよ」

「アメ、ハネムーン中の君に電話なんてしないよ」ザンダーが答える。「おじいちゃんがちゃんと面倒みてくれる」

アメリーは祖父のほうを見た。すると祖父が口を開く。「つらいのはわかっているよ、アメリー」

「この子と一日以上離れたことなんて、一度もないの」アメリーは落ち着かない声で言った。

「大切に預かる。約束するよ、アメリー」祖父は穏やかに告げた。「新しい旦那さんと、思いきり旅をしておいで」...

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