第163話なんという偶然

アメリー視点

バスローブを羽織ったまま、バルコニーのソファに身体を伸ばして寝そべり、沈みゆく夕日を眺めていた。息をのむほど美しい。

「わあ、すごくきれいだね」ネイサンが部屋から出てきて、バルコニーに足を踏み入れながら言った。

「本当にきれいな夕焼けね」私は答える。

「俺が言ったのは君のこと」彼はそう言って身をかがめ、私の頭のてっぺんにキスを落とした。「そのソファ、旦那が入る余地ある?」

「いつでも」私は笑って言った。ネイサンが背後に滑り込めるように少し前へずれ、私は彼にもたれて身体を預けた。

ネイサンは腕を回して私を抱き、ぶどうを一粒、口に入れてくれる。私が湯船に浸かっている間にク...

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