第174章 — バルコニー

ネイサン視点

着替えを終えて戻ると、アメリーがマディソンを抱きしめていた。たった二日で、ずいぶん変わるものだ。マディソンに関してはアメリーの直感を心から信じている。だが、それでもまだ警戒は解けない。階段の上に立つマディソンと、下で倒れていたアメリー――あの光景が頭から離れないのだ。引き続き、目は光らせておく。

「夕食の準備ができましたよ」ケケが告げた。

俺たちはそろってバーカウンターのほうへ目をやる。そこにはタコスのバーが用意されていた。魚にステーキ、チキン、それに具材一式。見た目からしてたまらない。

「今日これ以上よくなることなんてないと思ってたのに、タコスまであるなんて」アメリーが...

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