第175章-生存者はいない

アメリー視点

信じられない。新婚旅行も、残すところあと一日しかないなんて。ここ数日、マウイでできることは片っ端からやり尽くした。ハナへ続く道を丸一日かけて貸し切りツアーで走り、日の出を見るためにまだ暗いうちから起きてハレアカラへ向かい、熱帯雨林でジップラインまでした。ネイサンのおかげで、今まででいちばん最高の旅になったし、私の体の構成比はもう三割がパイナップルなんじゃないかと思う。

今日はハワイで過ごす最後の丸一日。目を覚ますと、手足がネイサンに絡みついている。眠っている彼は、驚くほど穏やかな顔をしていた。黒檀みたいに艶のある髪へ、指先を羽みたいにそっと滑らせる。どうしてこんな人に愛される...

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