第210章 — 耳を貸して

ナサン視点

アメリーが倒れたとき、俺は彼女のすぐ隣に立っていた。幸い、視界の端で異変を捉え、とっさに腕を伸ばして彼女をつかんだ。コンクリートに頭を打つ前に間に合ったのだ。アメリーは、まるで糸が切れたみたいにぐったりしていた。

「アメリー、子猫ちゃん?」俺は叫んだ。「アメリー!」

俺は地面に膝をつき、彼女の頭を膝の上にそっと抱え込んだ。そこへアントン刑事が駆け寄ってくる。彼はアメリーの手を取り、手首に指を当てて脈を確かめた。

「脈はしっかりしている。気を失っただけだろう」アントン刑事が言った。

「冷たい湿布を取ってきます」エリザの担任だろう女性が言い、校舎のほうへ走っていった。

ここ...

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