チャプター212—すみません、サルバトーレ

ナサン視点

「すまない、サルヴァトーレ」書斎へ向かいながら、俺は言った。「アメリーに、俺たちの会話を聞かせたくないんだ」

「もっともだ」サルヴァトーレが答える。「見つけたぞ」

「早かったな」俺は称えた。「しかも手がかりは、荒い映像の静止画だけだったのに」

「うちの連中は……場数が違う。攻めも容赦もない」サルヴァトーレは一拍置き、言葉をきっちり選んでそう言った。

「それで、どういう話だ?」俺は訊いた。

「エヴァンダー・フランク。三十六歳。『デリバリーメン』と呼ばれる精鋭の請負暗殺グループの一員だ」サルヴァトーレが説明する。「厄介者を消すのが仕事の、本物のプロってやつだ。まあ、誰かが“...

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