第252話一人っ子ノーモア

ネイサン視点

サルヴァトーレの手下たちが、俺がジョナサンを半殺しにするのを止めた。燃え尽きるほどの怒りが引いていくと、ようやく頭が回りはじめる。

「アメリ!」俺は叫び、毛布にくるまれた人物のところへ必死に駆け寄った。――なんだよ、これ。アメリじゃない。デュヴァル氏だ。しかも、いくつも傷がある。

「フランクリン?」俺は問いかけた。

「ネイサン、助けてくれ……救急に行かなきゃならない」彼は一瞬だけ手を持ち上げ、力なく落とした。「ひどい事故があった」

血を相当失っているように見えた。俺は傷を確かめる。

「フランクリン、刺されてるじゃないか」思わず声が上ずった。「誰にやられた?」

「どう...

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