第25章 — 子犬を連れてきて

ナサン視点

タキシードに着替えてから、もう三十分以上になる。階下を行ったり来たりしながら、アメリを待っていた。早く会いたくてたまらない。さっとメッセージを送ると、もうすぐ降りるという返事が来た。

上階から声が近づいてくるのが聞こえ、階段へ顔を向けた。アメリが階段を降りてくる姿が目に入った瞬間、思わず口が開いた。息をのむほど美しい――まさに女神だ。

「アメリ……」掠れたため息が漏れる。

彼女は僕のところまで歩み寄ると、くるりと小さく回ってみせた。

「……これで、いい?」照れくさそうに言う。

「アメリ、今夜の君の美しさは、言葉じゃ言い表せない」

彼女は頬を染め、唇を噛む。僕は手を伸ば...

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