第30章 — ミルクシェイク

ナサン視点

俺たちはアストン・ヴァンキッシュへ向かい、地下駐車場を出た。車がスロープを上がってくるのが見えた瞬間、パパラッチのフラッシュが一斉に弾ける。だが幸い、病院へ向かう道路に出てしまえば、あっけないほどすぐ散っていった。

待つ時間が、胸の奥をじりじりと削っていく。アメリーに「結婚して」と言ってほしい。彼女と結婚して、俺に恋をさせたい。こんなことを口にする日が来るなんて思いもしなかったが――俺たち二人に、幸せな結末がほしい。助手席のアメリーに目をやる。彼女はラジオに合わせて口ずさみ、たまらなく愛らしい。思わず笑みがこぼれた。

「ナサン、病院の近くのボブの店に寄ってミルクシェイク買って...

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