ボーナス-億万長者の友達 — キミーとダンテ — 15

ダンテ視点

俺は、そんなことしたくなかった。世間に、自分自身に、そして何よりキミーに嘘をつくなんて。

俺はフィンリー・ブレイヴンが心底嫌いだ。あいつほど鬱陶しくて、自意識過剰で、いかにもなディーヴァに会ったことがない。八か月も一緒に撮影した時間は、文字どおり人生でいちばん苦痛だった。延々と続く愚痴と文句が、今でも悪夢に出てくる。

昨夜プロモーション部と打ち合わせをしたとき、監督とスタジオのお偉方は「カップルを演じたほうが映画が跳ねる」と本気で信じていた。しかも「婚約しよう」なんて、名案を思いついたのはフィンリー本人だった。

「絶対にない」俺は言い切った。「俺には彼女がいる。人生でいちば...

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