ボーナス-億万長者の友達 — キミーとダンテ — 16

ダンテ視点

キミーには二十五件以上も留守電を入れ、倍ほどの数のメッセージも送った。なのに、返事はない。電話にも出ないし、メッセージにも反応しない。胃の底がむかむかして、同時に腹が立って仕方がない。部屋で浴びるように酒を飲んでいると、ドアをノックする音がした。

ドアを開けた……くそ。フィンリーだ。彼女は断りもなく、当然のようにずかずかと入ってくる。

「フィンリー」俺はため息をついた。「何しに来た」

「婚約者と少し過ごしちゃだめ?」彼女はにっこり笑う。

「俺の本物の婚約者じゃないだろ」俺はぶつぶつ言った。

フィンリーは間合いを詰め、胸元をするりと撫で下ろした。「ねえ……その気があるなら...

ログインして続きを読む