第32章 — 引っ越し

アメリー視点

たった二日しか経っていないのに、ここへ戻ってきたのが妙に落ち着かない。ましてやネイサンが、うちのリビングに立っているなんて。彼は何を思っているんだろう。私の部屋は、彼の暮らしぶりとは別世界だ。こんなところに招き入れてしまって、恥ずかしい。

「可愛らしい部屋だね」ネイサンは言い、「惜しいな、問題が山ほどあるのが」

「皮肉?」私は問い返した。

「いや、なんで皮肉なんか言うんだ?」彼は不思議そうに尋ねる。

「ねえネイサン、この部屋なんて、あなたの家とは比べものにならないよ」

「アメリー、本気で僕がそんな見栄っ張りだと思ってるのか? 僕が恵まれてるのは自覚してる。だからって誰...

ログインして続きを読む