ボーナス-億万長者の友達 — ポールとマディソン — 10

マディソン視点

浴室から出ると、ポールの姿がなかった。胸がひゅっと縮む。どこへ行ったの?

廊下のほうで、ドン、ドン、と乱暴に叩く音がした。

「ドアを開けろ、フランクリン!」怒鳴り声が響く。

しまった。ポールがパパの部屋を叩いてるの……?

私は慌てて扉へ駆け寄り、開けて外をのぞいた。嫌な予感は当たっていた。

「ポール!何してるの?」私は必死に問いかけた。

「おまえの親父をぶちのめす準備だ」ポールはそう言い、もう一度ドアを叩いた。「冗談じゃねえぞ、フランクリン。開けろ。蹴破る前にな」

「お願い、部屋に戻って、ポール」声が震れて、うまく出ない。「お願いだから……ポール、お願い」

ポ...

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