ボーナス-億万長者の友達 — ポールとマディソン — イレブン

ポール視点

人生でいちばんよく眠れた夜だった。マディソンが同じベッドで寝るのを気まずく感じないように、俺たちの間に枕で万里の長城を築いたのだ。

「ほんと、そこまでしなくてもいいのに、ポール」彼女はくすくす笑った。けれど俺は、彼女が心から安心できるようにしてやりたかった。

万里の長城が枕でできていないのには、ちゃんと理由がある。構造的にまったく安定しないからだ。朝になれば枕はどこかへ消え、俺とマディソンはまるで噛み合うパズルのピースみたいに絡み合っていた。先に目が覚めた俺は、ほどこうとしてみたが無駄だった。彼女の美しい赤毛が俺の胸に扇のように広がり、脚は俺の脚に引っかかっている。眠ったまま...

ログインして続きを読む