第56章 — 祝いましょう

ナサニエル視点

出発し、道中ずっとアメリーが歌えるように音楽を用意しておいた。あのサプライズを、心から気に入ってくれるといい――ただ、それだけを願っていた。

目的地に着くころには、アメリーがそわそわし始めたのがわかった。

「あと数分だ、アメリー」

「着いたよ」そう告げてから付け加える。「でも、目隠しはそのままにして」

「ナサニエル、何をしてるの?」アメリーがくすくす笑う。

俺はアメリーを車から降ろし、扉のほうへ手を引いていった。

アメリー視点

何も見えない。それがもう、気が狂いそうだった。車の中では音楽が流れているのに、ナサニエルの呼吸だけははっきり聞こえた。見えない状態で彼の呼...

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