第62章 — マイエンジェル

ネイサン視点

病院へ向かう救急車の中にいる。アメリーはいまだ意識が戻らないが、救急隊員によればバイタルはどれも良好だという。いったい何がこんなに時間を食ってる? 渋滞がひどすぎる。いつもの倍はかかってる気がする。俺はアメリーの手を握りしめた。

「大丈夫だ、天使。きっと何もない」そう言って、ぎゅっと力を込める。

到着すると、彼女はそのままストレッチャーで救急処置室へ運び込まれ、医師たちが慌ただしく行き来しながら状況を把握しようとしている。俺は救急外来の待合で取り残され、落ち着かずに行ったり来たりする。看護師のひとりに、祖父が退院したか確認してもらえないか頼んだ。退院は月曜、場合によってはそ...

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