チャプター 88 —ゴーレンジャーズ!

ネイサン視点

試合前のスケートを見届けたあと、みんなそれぞれに輪をつくって、食べたり飲んだりしながら談笑していた。

「まだ試合も始まってないのに、もうめちゃくちゃ楽しいじゃん」ザンダーが言った。

「そんなに楽しんでくれてうれしいわ」アメリーがにこりと笑う。

「楽しいよ、アメ。こういうことが今の俺たちにもできるなんて、信じられない」ザンダーがぽつりとこぼした。

「いつもこんな感じってわけじゃないよ、ザンダー」俺は言った。

「わかってる。でもさ、俺たち、子どものころはこんなこと何ひとつできなかっただろ」ザンダーはきっぱり言う。「一円一円を気にして生きてた。何かするか、食べるか――どっち...

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