第4章

昨夜の会話の後、誠は黙って私をシェアハウスまで送ってくれた。車の中では、私たちは一言も交わさなかった。気まずい沈黙が重くのしかかる。

翌朝、目が覚めた私は、十分間も天井をぼんやりと見つめていた。

昨夜の私、一体何を言ったんだっけ?『あなたの瞳には、優しい光がありますね』?もう、山田麗香!プロとしての線引きはどこへ行ったのよ!私は寝返りを打ち、枕を抱きしめると、そこに顔を埋めてくぐもった悲鳴を上げた。あの時の誠の表情……一線を越えたと思われただろうか。

由美はもう授業に行ってしまったのか、シェアハウスの部屋には私一人が残され、自問自答の拷問に苦しんでいた。携帯を取り出し、誠に何か...

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