第120章領土本能

テロン視点

俺は番組の中庭の端に身を寄せ、目を細めて成り行きを見守っていた。クロエ・リードが大げさに手を振り、憤りで声を荒らげながら、「いちばん稼いだのに、なぜうちのチームが最下位なのよ!」と食ってかかっている。

俺は眉間に深いしわを刻み、嫌悪感を募らせながら彼女の振る舞いを眺めた。ディレクターの言葉を遮る仕草、当然とでも言いたげな口ぶり、わざとらしく髪をかき上げる動作――どれもこれも神経に障った。こいつは昔からこんなに鼻につく女だったか? 俺が気にも留めていなかっただけかもしれない。

レイラと再会する前、俺はクロエのことなどほとんど意識したことがなかった。母が俺に押しつけてくる社交界の...

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