第123話火遊びしよう

セロン視点

「どっちも選ばなかったらどうするの? セロン・スターリング、言っておくけど、変なことしたら許さない。抵抗するから!」彼女はそう言い放った。声には、恐怖と虚勢が入り混じった、妙に愛らしい響きがあった。

思わず、くすりと笑ってしまう。眉間にしわを寄せ、唇をきゅっと結ぶその様子が、強がって見せようとするときのノアにそっくりだった。

「怖がりすぎだろ」からかいながら、彼女の手首を放した。ようやく前に進み始めたところで、これ以上追い詰める気はなかった。

レイラはすぐに携帯をつかみ、震える指でダイアナに発信した。「うん……運転手さんが迎えに来てくれた。大丈夫。明日の朝の撮影には間に合う...

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