第152話彼女の正体

セロン視点

監視映像が大きなスクリーンに映し出され、再生が始まった。リード一家の顔から血の気がすうっと引いていくのを眺めながら、俺は冷えた満足を噛みしめた。もうはっきりと、連中は動揺している。

六年前の映像だというのに、画質は驚くほど鮮明だった。二階の階段にレイラが立っていて、そこへクロエが近づき、会話を切り出す。

「レイラ・リード。あんたがいるせいで、私はずっと苦しめられてきた。だからその分、あんたは私に償うべきなのよ」クロエの声がスピーカー越しにくっきりと響いた。舞踏会場は水を打ったように静まり返り、客たちは一言一句に耳をそばだてている。

「リード家で特権を享受してきた年月を、たっ...

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