第166章証拠を探す

セロン視点

エコーは目を見開き、頭の先からつま先まで私を値踏みするように見た。よくもレイラをこんな危険な場所へ連れてきたものだ。その無謀さのせいで、レイラはいま怪我までしている。

私はレイラに視線を落とし、胸の内で嵐が荒れ狂っているのを押し殺して声の調子を保った。「行くぞ。山を下りて病院で診てもらう」

返事を待たず、私はやさしく、だが有無を言わせぬ強さで彼女の腕を取り、車へ導いた。指先の下の肌はひんやりとしていて、体に小さな震えが走っているのが伝わる。

山道を下りるあいだ、私は必要以上にスピードを出していた。ハンドルを握る拳は白くなり、車内には張りつめた沈黙が重く沈殿する。そこへ、レイ...

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