第180章「会ってほしくなかった人」

セロン視点

ホテルが用意してくれた小さな会議室で、ブランドンを見つけた。顔つきは険しく、責任という重荷に肩が強張っている。時間を無駄にする気はなく、俺は入って向かいに腰を下ろした。

「この状況、君の家はどう始末をつけるつもりだ?」俺は単刀直入に訊いた。

ブランドンは顔を上げ、目を鋭くした。「弟に手を出した奴は、命で払う」

「うちの警護を回そうか?」俺は提案した。

彼はわずかに首を振る。「必要ない。こっちはもう配置につけてある」

俺は頷いた。決断を尊重する。「なら、俺は口を出さない。だが、例の医者の件は――居場所はほぼ掴んだ。順調なら今夜中に確保できる」

「助かる、セロン」ブランド...

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