第182話君を僕に託した

セロン視点

ブランダンがレイラと何を話したいのか、だいたい見当はついていた。だからホテルへ戻る道すがら、俺は余計な口を挟まず黙っていた。ホテルが見えてきた頃、携帯が震え、ジェームズからのメッセージが届く。

[ブランダンと部下が襲撃者どもを始末しました]

俺はわずかに目を細めた。これほど手際よく片づけてみせるなら、ランドール家は世間が思っている以上に手札を持っている。

ホテルに着くと、俺はレイラのあとについてブランダンの部屋へ向かった。ドアが開いた瞬間、レイラの気配が変わる。

「ブランダン、どういうこと? なんで血の匂いがするの?」心配そうに訊く。

ブランダンの表情が柔らいだ。「どう...

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