第191章あなたはどちらが好きですか?

レイラ視点

私は父が以前手がけていたプロジェクトを引き継いだ。量は大したことがない。けれど、今の私にも確実にできる、形のある仕事だった。

研究所に着くと、私はすぐ作業に没頭した。気づけば何時間も過ぎていた。コーヒーも水も口にせず、身体はただ意地と気力だけで動いていた。

「レイラお嬢さま?」

顔を上げると、扉口にエイヴァが立っていた。食事を載せたトレーを抱え、心配そうな表情がはっきりと浮かんでいる。

「休憩なさってください。午後ずっと作業なさっていますよ」彼女は穏やかに言った。

「うん、わかった」私は頷き、そこでようやく首のこわばりに気づいた。

椅子を引いて立ち上がった瞬間、めまい...

ログインして続きを読む