第20章欺く必要があった

レイラ視点

私は検査結果の画面を指し示しながら、セロンに説明した。「治療は、体内の毒素を中和しつつ、すでに損傷している神経回路を修復することで作用します」

セロンは思いがけない興味を宿した目で私を見つめた。「あなたが発表した、神経筋疾患に対する最先端治療の論文は読んでいる。実に画期的な研究だ」

私は固まった。「私の仕事を知っているの?」

「当然だ」彼は落ち着き払って答える。「私はあなたの治療を名指しで求めていたのだからね、ウィンターズ博士。あなたの専門性を把握しておくのは自然なことだろう」

怒りが胸の奥で火花を散らした。「じゃあ私のことは徹底的に調べたのに、医療詐欺で私を逮捕させるつ...

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