第207章ベイトとフック作戦

レイラ視点

「私を取り戻すのは簡単じゃないわよ。まだうちの両親と兄たちに向き合わなきゃ」私は言った。

セロンの表情が、張りつめたものから驚きへと切り替わった。「じゃあ、それって……イエスってことか?」

私は小さくうなずいた。「あなたがどうやるか、見せてもらうわ。今はもう寝たいの。邪魔しないで!」

セロンは勢いよく私を抱き締めた。弾んだ声で約束する。「心配するな。ご両親は俺が口説き落とす。それに兄貴たちだって怖くない! 君さえその気なら、あとは全部俺が何とかする!」

「もう、ちょっと離して」私は彼の胸を押し返しながら抗議した。「きつすぎる。痛い」

腕の力は緩んだが、離してはくれない。...

ログインして続きを読む