第219章選択と約束

テロン視点

父がテロンを見つめたまま言葉を失い、視線だけで母に「どう言うんだ」と問いかけているのを、私は黙って見ていた。

母の表情はずいぶん柔らかくなっていた。「あなたは自分の誠意を証明したわ、テロン。ここまでやる実業家なんて見たことがない。あなたが本当にレイリーのことを大切に思っているのだと信じられる」

母は私に向き直り、優しい眼差しで言った。「どう思うの、レイリー?」

法的書類に視線を落としたまま、胸の中がぐちゃぐちゃにかき回された。「パパ、ママ……彼と二人きりで話してもいい?」

父は一瞬ためらってからうなずいた。「ああ。おまえが決めたことなら、俺は味方だ」

私はテロンに合図し...

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