第233章シフティング・ダイナミクス

レイラ視点

私は浴室から出た。顔じゅうが真っ赤に燃えているみたいだった。すぐ後ろにはセロンがついてきていて、その満ち足りた表情が、私の火照りをさらに濃くする。彼が手を取ろうとしたので、私はぱっと引っ込めた。恥ずかしくて、触れたままでいられなかったのだ。

「休んできて!」私は命じるように言い、彼の目をまともに見られない。

二度とこの人の色気に負けない、と誓うたび、結局は必ず負けてしまう。こういうやり取りの先がどこへ向かうのかも、そこに行き着くたび息もできないほど無防備にされることも、分かっている。それでも、どうしても抗えなかった。

私の狼狽など気にも留めず、セロンが距離を詰めてくる。「一...

ログインして続きを読む