第239話かっこよく遊んで

レイラ視点

彼の表情が、理解とともにふっと和らいだ。「夢を見ていただけだよ。彼はまだ目を覚ましていない」

胸にずしん、と失望が落ちてきて、さっきまでの高揚がしぼんでいく。「ああ……本当に……やっと目を覚ましたんだって思ったのに」

セロンは私をそっと引き寄せ、膝の上へ導いた。「ただの夢さ。でも、ああいう良い夢は、よく現実になるものだ」

私は黙って彼の肩にもたれた。自分の潜在意識に裏切られたような、妙な気分だった。希望のあとに失望が来ると、口の中に苦みが残る。

「デザートが届いたよ」しばらくしてセロンが言い、サイドテーブルの小さな袋に顎を向けた。「まだ食べる? そのあと一緒にアダムの様子...

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