第243話突然立ち去る

レイラ視点

募る不安に駆られて、研究センターで出会う人みんなに聞いて回った。ドリューにまで。誰かに声をかけるたび、手はわずかに震え、問いかける声は次第に強張っていった。

ソフィアのことを尋ねると、ドリューはきょとんとした顔をして研究資料を机に置き、眉をひそめた。「三十分くらい前に、メインラボの入口あたりで見たよ。ぼんやりしてたっていうか、落ち込んでる感じだった。何か用事でオフィスに行ったのかなって思ったけど?」

無機質な廊下を一緒に歩いていたセロンが、当然の解決策を口にした。「電話してみたら?」

「そうだ!」私は叫んでしまい、思いつかなかった自分が恥ずかしくなる。ソフィアのことが心配で...

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