第252章ケルトノット

レイラ視点

私は興味津々で見守った。セロンがコートのポケットに手を入れ、小さくて上品な紺色のベルベットの巾着を取り出したのだ。

「それ、なに?」私は一瞬の驚きを隠しきれず、巾着を見つめて尋ねた。

セロンは慎重に口を開き、中に収められていたものを見せる。精巧に編み込まれたブレスレットが二つ。細やかな模様が途切れなく連なる結び目の意匠を形作っていて、職人技の見事さに息をのんだ。

「君に渡したかった」彼はいつもより柔らかな声で言った。

彼は片方を持ち上げ、私たちの間にかざす。近くの店の窓からこぼれる光を受けて、編み目がきらりと浮かび上がった。「ケルトの恋の結び目だ。伝説では、二つの魂を結び...

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