第269章プロポーズセレモニー

レイラ視点

熱のこもった拍手が、私の周りで一斉に弾けた。私もみんなに合わせて手を叩きながら、胸の奥にむくむくと好奇心が芽生えていくのを感じていた。いったいどの幸運なカップルが、このロマンチックな瞬間を分かち合うのだろう、と。

私は上品に着飾った人々の中へ視線を走らせ、まもなく婚約する二人の気配を探した。会場は息をのむほど美しい。クリスタルのシャンデリアからこぼれる柔らかな光が降り注ぎ、瑞々しい花のアレンジメントが夢のような空気をつくり出している。開け放たれた窓からは海風がそっと吹き抜け、バラと潮の香りを運んできた。

次の瞬間、隣にいたセロンが手を上げ、私の手をそっと取って、群衆の中を前へ...

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