第272話ほかに女はいない

レイラ視点

セロンがアダムを連れて外へ出ていくと、ソフィアが私の腕を引き、ふかふかの濃紺のソファへ並んで腰を下ろさせた。興奮にきらめく瞳が、まっすぐ私を射抜く。

「本当におめでとう、レイリー!」ソフィアはそう叫ぶと、私の手をぎゅっと握った。「セロンがついにプロポーズするところを見られるなんて、最高だったわ。あなたの幸せが永遠に続きますように!」

私はうなずき、彼女のまっすぐな喜びに胸の奥がじんわり温かくなるのを感じた。「続くよ!」

ソフィアは通りかかった給仕からグラスを二つ取ると、いたずらっぽく笑って一つを私に渡した。「頑張ったあなたの幸せに乾杯。おめでとう!」

グラスを軽く合わせた...

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