第274話穏やかでゆっくりとしたペース

レイラ視点

彼の瞳からは理性の痕跡がすべて消え、むき出しの欲望と所有欲にのみ吞み込まれていた。ためらいもなく、彼は私をそっと腕の中へ抱き上げる。焦がれるほどの求めがあからさまなのに、動きは驚くほど丁寧で――そのまま大きなベッドへ静かに寝かせた。

衣服は熱に急き立てられるように、それでいて優しく剥がされていく。熱を帯びた彼の体が私の上に覆いかぶさり、たくましい胸板が裸の肌へ押し当てられ、互いの体温が溶け合った。口づけが戻ってくる。さっきより深く、激しく、私をまるごと奪い尽くすように。片手は腰の下を支えたまま、もう片方の手が敏感な胸を撫で、揉み上げる。

唇は首筋から鎖骨へと滑り、濡れた痕を残...

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