第37話あなたがいなくて寂しい

レイラ視点

私は清潔そのものの研究室に立ち、最新の検査結果に目を走らせていた。ひときわ興味深いデータの一点に気づき、メモを取ろうとした矢先、不意に鼻の奥がむずむずし始めた。

「ハクション! ハクション!」

鋭いくしゃみが、立て続けに二度も飛び出す。

アヴァが作業台から顔を上げ、目に心配の色を浮かべた。「ここ、寒すぎます? 暖房、上げましょうか?」

私は鼻をこすり、思わぬ中断に少しだけ気恥ずかしくなる。「いいえ。急に鼻がかゆくなっただけ。誰かが陰で私の噂でもしてるのかしら……」

迷信めいた言葉にアヴァは笑みを見せたが、すぐに表情を引き締めた。「リードさん、昨日の失敗した実験の件なんで...

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