第50章ディナーデート

レイラ視点

ビーコン・ラボで迎えるいつもの一日。決まっている昼の習慣に戻ると、またテロンがいた。

「治療後の夕食、四回分借りがあるの、覚えてるか?」食事を前に腰を下ろしながら、テロンが何でもないふうに言った。「今夜から始める。異論はないよな?」

思わず目をぐるりと回してしまった。この男の厚かましさには、いつだって驚かされる。 「資産が何十億もある億万長者のくせに、そんな些細なことにいちいち目くじら立てるわけ?」

表情は微動だにしないまま、目だけがわずかに冷たく硬くなる。 「約束事に関しては、細部の最後まできっちりする。義務から逃げようとするな、レイラ」

もっと辛辣な言い返しが喉まで出...

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