第55章オークションへの参加

レイラ視点

セロンの屋敷の車寄せを足早に下っているあいだ、心臓が肋骨を打ち鳴らすみたいに激しく脈打っていた。何度も深呼吸をし、どうにか気持ちを落ち着かせようとする。

セロンは、私がウィンターズ博士だと知っている。

歩調を落とし、無理やり理性的に考えようとした。だから何だというの? 彼が見抜いていたとして、それが今さら何を変える?

たとえセロンが、ウィンターズ博士と私が同一人物だと知っていたとしても、私は出ていく。玄関の鍵を開ける。踏み出すたびに決意が固くなっていった。

その夜は眠りが私を避け、頭の中で意味合いを何度も転がしていたが、朝には結論が揺るがないものになっていた。

「ジョー...

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