第61章所有意図

セロン視点

彼女の返事を待つこともなく、俺は箱を彼女の手に押しつけた。「植物の標本は君への贈り物だ。ダイヤのネックレスのほうは……」

レイラは目を見開いた。「いいえ、こんなもの要りません。植物標本なら自分で買えますし、宝飾品はあなたが――」

「持っていろ」俺は遮り、有無を言わせない口調で言った。俺が差し出すものを何から何まで遠ざけようとするその態度が、神経にさわって仕方がない。六年経っても、相変わらず頑固だ。

彼女がまた抗議しかけたところで、俺はきっぱりと言い切った。「時間を無駄にするな。花瓶の支払いをして、行くぞ。待ってる人がいる」

苛立ちがちらりと彼女の目に走り、俺は妙な満足を覚...

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